電設会報

電設会報 Vol.42

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会長ご挨拶

(社)長野県電設業協会 会長 中越 紀雄

(社)長野県電設業協会 会長 中越 紀雄
会長
中越 紀雄
平成15年度事業計画方針について

1.入札制度改革の提言・推進
長野県建設産業団体連合会の要請書による入札契約制度の改善、最低制限価格の(固定制)設定及び予定価格の事前公表について制度廃止の要請を推進する。
2.新技術習得の為の研究会・講習会の開催
燃料電池・LED・ソーラー電池等新技術の習得に努め、必要により代替エネルギーの見学会も開催する。
3.防災基盤の整備に関する提言
行政当局の対応では手ぬるい感じであり、他県の対策の研究をして他団体や地方自治体を含め、強い推進を行う。
4.ISOの取得推進と研究
取得後については、大変な費用が掛かる実勢からコストの研究を行う。
5.業界組織のあり方についての研究
電設・工業組合・協力会・各支部と市電設のあり方を考える
6.電力の自由化に伴う保安監理業務の進出等の研究
7.IT化について
HPの立ち上げ・電子カタログの推進・電子入札等のより推進を図る。
8.ダンピングに係わる経営体質の改善を研究推進する。

(社)長野県電設業協会第31回通常総会

(社)長野県電設業協会第31回通常総会
通常総会

平成15年5月28日、長野市ホテルメトロポリタン長野に於いて会員56名の御参加を戴き通常総会が開催されました。中越会長より「公共工事の激減はもとより、県の郵便入札、更に国の電子入札の結果、ダンピング受注は自業自得で業界の欠陥を露見しただけ。適正価格、優良工事、顧客に満足されることを最優先に提案していく機関としての存在意義が業界の価値に繋がる」と挨拶があった。また、会員から「今日ほど危機感を感じたことはない。価格の叩き合いが生じるのは業者が多すぎるから。各社がどの様に構造改善に取り組むのか、協会に任せれば大丈夫だと思われる、より具体的な事業計画を期待したい」との意見も出されました。

総会議事では、平成14年度事業/決算報告並び監査報告が承認され、引き続いて平成15年度事業計画並びに収支予算案が承認され平成15年度(社)長野県電設業協会が船出した。

また、総会に先立ち、松下電器産業㈱電材営業本部、カスタマークリエイトセンター・ゼネラルマネージャーの田部谷幸男先生による「原点を見つめ変革へチャレンジ」と題して「社会や環境の変化により、需要が変化し、顧客のニーズも変わっている。こうした動きをつかみ、対応する商品づくりが大切」とのご講演をいただきました。

わが自画像へのメモリー

高津忠衛
高津忠衛

電設関係の職にあって既に半世紀も過ぎ去った今、若かれし日のわが自画像の掌編を、現在の吾を重ね合わせて見よう。

読書にめざめた頃

いまから66年前に溯る高等小学校の頃、受持ちの先生が、ある愛情物語の本をページをとばしながら熱心に情感をこめて読み聞かせた時があった。当時の年頃から見れば早熟だったせいか、初めてこの本から受けた感動は強く印象に残り、今もって鮮明に蘇ってくる時がある。後年になって、この本はかの有名な作家であった鶴見祐輔の「母」なる小説であったことを、その先生から知った。
もう一つは、中等学校の在学中に、いまの中国の唐次代の小説「杜子春」の一節の朗読を、国漢の先生から指名されたことがあった。朗読してゆく中に、クラスの全員がこの名作に魅了されたのか、教室は声一つなく静まり、じっと聞き入っていた。その朗読が終わってもその余韻が漂っていたものであった。
この二つの小さな感動からか、、多感な年頃であったせいか、文学という魅力へ次第に吸いこまれていったものである。

国敗れて山河あり

やがて時は流れ、外地からの引揚者という憂き目に遭う。
かの博多湾の埠頭で、初めて見た新聞には、新日本国憲法の草案が大きな活字で埋められていた。まさに「国敗れて山河あり」この実感は、夢に見た祖国とは信じられない衝撃的な驚愕であった。いまだにわが脳裏から消え去らないのは、北朝鮮の38度線からの脱出行が九死に一生の賭けであったからであろう。

文化活動への芽生え

当時の村の若者は、戦争からの解放感からか、氏神さんのお祭りにおける演芸会などで若さを発散させていた。また一部の青年たちは、地味な読書会の様なものをつくり、それなりに一つの目標をたてた各グループが台頭し始めていた。
たまたま是等の延長線上にGHQからの掛け声で、青空公民館の様なものが各市町村に設置され、新しい村づくりが始まっていた。そして何も知らない自由の謳歌をはき違い、退廃しそうな青年たちを健全な智的な文化活動へと、純粋な青年団運動が展開されたのもこの頃であった。

歳月人を待たず

あのころから既に60余年の歳月となる。志井の庶民生活の中にも小さな歴史の痕跡が刻みこまれていた。やがてこの小事が大きな文化の礎とならないとは限らない。
この時代に生きた一人一人が後世へのドラマ作りの担い手となりつつ、尚も現世に生きていることは、大切な宝物をしっかり抱いている証でもある。

メールアドレスの事務局登録について

本年度、8月20日の(社)長野県電設業協会ホーム開設に伴い、以後の各機関(省庁・県)からの通達事項及び各種講習会等の開催通知につきましては、当協会ホームページに掲載することとなります。掲載通知(案内)を協会より各社へメールにて御案内させていただく都合上、必ず電設事務局への登録が必要となりますので、御理解の上、ご協力賜りますよう宜しくお願い致します。

未登録の会員業者は下記アドレス(電設事務局)までメール送信いただければ登録を完了させる事が出来ますので、8月20日までに御手配願いますようお願い申し上げます。

メールアドレス

新潟電業協会との懇談会開催

新潟電業協会との懇談会
新潟電業協会との懇談会

去る平成15年6月19日(木)長野市メルパルクNAGANOに於いて(社)新潟電設業協会より小熊会長始め7名、(社)長野県電設業協会より中越会長始め11名の出席により業務運営懇談会が開催されました。両県会長の挨拶に始まり上田副会長の座長により懇談会が進められました。

懇談の内容

(1) 公共事業労務単価(二省協定)等について
(2) 協会会費の徴収方法、会費算定基準について
(3) 公益法人たる電設業協会の地域貢献のあり方について
(4) 会員のISO認証取得状況について
(5) 工事現場の安全パトロールの取り組みについて
(6) 公共施設の維持管理等に係わる電気設備工事関連について
(7) その他、協会運営に対する自由討議
以上7項目についての懇談が行われ、最後に(社)新潟電設業協会石田副会長の御礼の言葉を以って閉会となりました。

現況の経済環境を反映してか、各議題において各県それぞれの問題や共通問題が打ち出されました。更に厳しさを増す建設業界に於いて、取り組む課題が山積されており、業界として問題解決に向け取り組むことが急務であると感じるところであります。尚、懇談の詳細内容については、掲載スペースの都合上省かせていただきましたが、内容についてご確認したい方は各支部長迄お問い合わせ願います。

広報委員会 編集後記

2003年度の(社)長野県電設業協会がスタート致しました。本年度第1回目の発行でありますが、次回より県電設ホームページにて会報の掲載を予定しております。現在、8月20日開設に向け準備を進めておりますが、今後、電設会報は当然でありますが、各省庁・県からの通達文章・講習会を始め様々な情報を県電設ホームページに掲載させていただく予定でおります。 必要な情報を必要な時にホームページを介して得ていただけることとなります。詳しくは各支部においてIT講習会を開催させていただき、協会員全員が県電設のホームページの閲覧はもとより、メールのやり取りまで習得いただきたいと思っております。

広報委員 西浦 孝