電設会報

電設会報 Vol.47

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会長ご挨拶

会長 上田 正昭

会長 上田 正昭
会長
上田 正昭

先般5月26日開催されました第34回通常総会に於きまして3期6年間会長をお勤めになり、ご勇退されました中越相談役の後任といたしまして長野県電設業協会の会長を仰せつかりました長野支部所属の上田でございます。前中越会長のような「卓越した指導力」を持ち合わせておりませんので、本年度は各支部長さんのご意見を戴きながらの「集団指導体制の下」で協会運営に努めてまいりたいと考えております。各支部長、理事会メンバーの皆様、そして何よりも協会会員187社の皆様方のご指導お力添えを賜わりますようお願い申しあげます。

中越前会長には3期6年間の長きに亘り、電設業界を取り巻く環境が大変厳しい中、そして長野県における公共投資の大幅削減、入札制度の大改革で会員企業の足並みが乱れ混乱している中、的確なご指導で業界の方向性を見い出し取り纏めに努めていただき業界改革に力を注いで来られました事に対し会員を代表いたしまして心から感謝と御礼を申しあげます。

さて、現在本年末を目途に法人制度改革の一環として「公益法人の見直し」が検討されており今後の社団法人格での協会運営にも公益性の観点から広範囲の事業に取り組んでいかなければならなくなると考えております。

初年度に当たります平成18年度の「電設業協会運営に対する基本方針」として、
1、協会会員187社の意見・要望を汲み取った協会運営、事業の推進を図り、協会の存在意義を会員企業に感じ取っていただく。
2、専門工事業者としての電設業界の社会的地位の向上に努め、官民を問わず分離発注活動に役立てる。
3、会員に協会としての決め事は断固として守ってもらう姿勢を貫く。
4、「明るく夢の持てる業界」に変身させる諸策を検討する。

この基本方針に沿ってA総務・広報委員会、B経営近代化委員会、C技術安全委員会に於きまして総会でご承認を戴いた事業に肉付けした事業の推進を図っていきたいと考えています。また防災協定推進特別委員会では本年度も9月1日「防災の日」前後に防災緊急連絡網での伝達訓練を実施予定です。

本年度もまだまだ会員企業を取り巻く環境は厳しいものがあると思いますが電設業界の「明るい未来構築」の為に会員企業の活性化にお努めいただき、一致団結して事業の推進に当たって戴きますようお願いを申しあげ会長就任のご挨拶とさせて頂きます。一年間宜しくお願い申しあげます。

副会長就任ご挨拶

副会長 諏訪支部長 神沢 一雄

副会長 諏訪支部支部長 神沢 一雄
副会長
諏訪支部長
神沢 一雄

今年の第34回通常総会に於きまして引き続き副会長の要職を努めさせて頂く事に成りました。上田会長の基本方針に基づき会員が協調し合って初めて改革が推進されるものと考えて居ります。

電設業界の社会的地位向上には、より一層の技術の向上、知識の修得でありますが、それ以上に顧客から直接工事を発注して頂き、故障時の対応メンテナンスもより早く対応して顧客からの信頼を取りつける事が肝要と思えます。漸く、日本経済は5年5ヶ月ぶりにゼロ金利政策を解除して、景気が持続的に拡大し、物価のプラス基調が定着したと言われて居ります。これは景気の現況判断を着実な回復から拡大へと推移して来ている様に思えます。明るさも見えて来ている様にも思えますが地方へ行く程、本格的回復を肌で感じるには、まだ時間が必要と思えてなりません。

長野県経済も南高、北低と言われて居りますけれども諏訪地域では製造関連企業が新増建設工事が進められ、牽引的役割を果たして景気回復に大きな推進をされている様にも思えます。景気の良否が人間の身体に及ぼす影響は大変大きいと言われて久しい訳でありますけれども、誰もが望む今より少しでも良い景気に成るのを我慢して待ち続ける事も大切である様に思えてなりません。

これから先も会員相互が協調し合って県電設業協会の目的と事業推進にご協力頂き度お願い申し上げます。

副会長 西浦 孝

副会長 西浦 孝
副会長
西浦 孝

この度、(社)長野県電設業協会副会長の大役を仰せつかることとなり身の引き締まる思いでございます。皆様の御協力の下に協会運営に努めて参りたいと思っておりますので、宜しくお願い申し上げます。

地方の時代と言われ続け久しいですが、経済的には大都市圏との格差が更に広がり、思想として抱いていた地方の時代が大都市圏の時代へと完全に後戻りしてしまいました。特に日本経済に於ける地方の建設関連企業(中小零細企業)には切捨て的な制度のみが先行し続け、真面目で適切な仕事をしている地方の企業さえ明日をも知れぬ状況に陥っております。市場原理主義が余りにも先走りし過ぎ、資金のある者だけしか競争に参加出来ない現況の仕組みは、地方の経済をも崩壊させてしまう恐れがあると考えられます。

長野県内に於ける建設関連産業は特殊な建設工事以外は県内業者優先での入札要件が設定されており、今後も地域経済の活性と県内業者育成の為にも継続していただきたいと思います。しかし現行の入札制度について言えば、たとえ落札したとしても企業としての最低限の利益確保も出来ない仕組みとなっております。民間工事での請負は既に限界を超えており、県内の建設関連企業のその多くは、賃金カットはあっても昇給はなく、賞与も出せないと言うのが実態ではないかと思われます。無駄な公共工事を出す必要は全くありませんが、電設業協会としては、公共工事については適正な金額で落札出来得るような入札制度の見直しを要請していくことが急務と考えます。

業界の将来に向けて解決すべき問題は山積みされておりますが、上田会長を中心に私ども協会役員は積極的な協会運営に取組み、電設業協会の存在意義を明確にすると共に、会員の皆様の為の協会運営に全力で取組んで参りたいと考えております。

会員各位のご支援・ご協力をお願い申し上げまして、就任のご挨拶とさせていただきます。

支部長ご挨拶

長野支部長 上田 正昭

長野支部長 上田 正昭
長野支部長
上田 正昭

この度の通常総会に於きまして四たび、長野支部長を仰せつかりました上田でございます。日頃支部会員の皆様方には長野支部の事業の推進にあたりまして多大なご理解とお力添え、ご協力を賜わっておりますことに対し、紙面をお借りして心から感謝と御礼を申しあげます。

長い事停滞しておりました長野県経済も、ここに来て広範囲の産業で業績の回復が見られ景況感の改善が感じられますが、こと、私ども建設関連業界におきましては一向に業績の回復が見られず建設関連企業の「不況型倒産」が多発しており一刻も早く建設関連業界の夜明けが来るよう念じています。

そのような状況の中、長野支部におきましては北信市町村の数少ない官庁物件においての更なる分離発注の陳情に努め、会員企業の皆さまが団結と連携を深め「適正価格」での受注が出来るよう強い指導力で対応していきたいと考えています。

また、昨年度二度開催されました社長会での会員企業の要望事項でございます会員企業業務正常化の観点から
1.民間建設工事における分離発注対策の調査・研究
2.見積書の統一化に関しての委員会の設置・研究
3.県当局に対しての要望、懇談会実施の検討
4.見積書の統一化に関しての委員会の設置・研究
5.ボランティア活動実施に関する調査・研究
等新たな取り組みによって明るく夢の持てる業界構築に努めて参りたいと考えています。

また、国・県・市町村に於ける行財政改革の大きな時代の変化の中で「業界組織のあり方、活動のあり方」を考えたとき、
*会員企業の経営環境が厳しい中での会費負担の軽減方策
*各種業界団体の就任役員選考難解消対策
*事業の一体化に依る時間・経費の効率改善
*入札制度改革による不具合の解消策等の観点から、長野市電設業協会との一体化の問題も真剣に考えて行かなければと考えています。

まだまだ私ども電設業界を取り巻く環境が厳しい中で「会員の皆さまのご期待に沿える支部運営」に努めて参りたいと考えていますので今後ともご指導お力添えを賜わりますよう心からお願い申しあげます。

東信支部長 甘利 隆弘

東信支部長 甘利 隆弘
東信支部長
甘利 隆弘

新年度を迎え、会長は上田さんになり、本来なら新しい出発を歓迎するところ でございましょう。この機会に、私も役員の若返りを提案し実行に移ってきております。

しかし業界は今、大変地盤沈下をしてしまいまして、平均的には各社が減収、 減益の中で皆なが、なかなか希望を持って進めないのが現状です。むしろ、みんなが浮足立つているといっても良いでしょう。

一方、三つもある団体は、それぞれに支部もありまして、役員になってもらう人 材が足りない。現に私共支部でも、私が2年前から支部長交代を言っておりましたのに、誰に 地区役員のバトンタッチをするのかと言われて、続投しているのが現状です。現実には、協力会・組合の統合が進んでいるようですが、それぞれの団体の年会費だって、支部を含めると負担になってきています。

又、役員のご足労はもっと大変でしょう。新しい電設の役員の皆様には、一段の頭の切替をしていただき、お互いが少 しでもより良い状況になるようお願いをするところでございます。

松本支部長 西浦 孝

松本支部長 西浦 孝
松本支部長
西浦 孝

この度、前百瀬松本支部長より(社)長野県電設業協会松本支部長の大役を引き継ぎ、その責務の重さをひしひしと感じております。現在、県内の電設業界がおかれている状況は申し上げるまでもなく、大変厳しい状況下にあります。一方大都市圏では平成のバブル期と同等以上の好景気が訪れているとも言われておりますが、私どもにはその実感はなく、長野県内に於いては更に経済状況は悪化する気配さえ感じ取られます。

この様な状況の中、ここ数年来、会員から業界不要論やら存在意義について問われる声が大きくなって参りました。事実、私自身も幾度となく疑問に思うこともありましたが、この様な時期だからこそ、本来の協会運営が必要とされるのではないでしょうか。会員にとって魅力ある事業運営がなされ、且つ会員相互の協調性やコミュニケーションが計れれば、そこに存在意義がはっきりと見えてくるのではないかと思われます。

松本支部では松本市電設業協会と連携しながら、ボランティア活動の実施、技術講習、技術研修旅行などを実施し、技術の向上・資質の向上・地位の向上を目指し、会員相互の協調性を高めながら支部活動を推進して参りたいと考えております。

会員の皆様のご支援・ご協力をお願い申し上げまして、支部長就任のご挨拶とさせていただきます。

飯田支部長 新井 博

飯田支部長 新井 博
飯田支部長
新井 博

本年度より飯田支部の支部長を仰せつかりました。非常に厳しい経営環境の今日において、若輩の私に支部長が務まるものか、大変、身の引き締まる思いでおります。皆様方のご指導をあらためてお願い申し上げます。

公共工事の削減等により疲弊している建設業界に身を置く我々にとって、今こそ会員が仲間意識を持って結束を強めることが非常に重要なことだと考えます。電設としての情報の発信と新技術の知識の習得とともに会員が会員としてのメリットを感じられる事業を推進していきたいと思います。そのためには、支部の活性化は急務です。各市・町・村それぞれの地域に即した活動を展開し、決め事をお互いに守り、会員各社が利益を生み出せるべく支部活動を行っていきたいと思います。今まで以上に会員の皆様の率直なご意見を賜りますようにお願いいたします。

最後になりましたが、会員皆様のご発展とご健勝を祈念申し上げて、新支部長の挨拶とさせていただきます。

委員会報告

総務委員長 神沢 一雄

総務委員長 神沢 一雄
総務委員長
神沢 一雄

前期に引き続きまして総務委員長を担当させて頂く事に成りました何卒宜しくお願い致します。

総務委員会では官公庁発注工事に於きましては県内102市町村から81市町村に合併に伴い減じて居りますが現在市町村分離発注状況が75%位に成って居ります。民間発注工事に於きましても官公庁発注工事よりもはるかに現在では多い訳でありますから、この辺りも踏まえてより一層の分離発注への推進を考えて行く時期と全会員が再確認して頂きたいと思って居ります。

又、他団体との連携強化につきましても既に管工事設備工業協会と常設委員会を設けて意見交換会を以前より開催して居りますし、今年初めてとなる設備設計協会との懇談会も有意義に開催され充分意見交換も出来得たと確信して居ります。今後も発想のもとに電設業らしさを前面に押し出して行く事が電設業協会の総務委員会としての役目と考えて居ります。
1.分離発注(官民)共の更なる検討及び推進
2.他団体(設備設計協会・管工事設備工業協会、製、販、工等)との連携強化
3.入札制度に対して当局への要望、懇談会の実施
4.公共工事に対する積算問題の調査、研究(積算業務の合理化と省力化、積算価格の構築)
5.ホームページの充実と活用推進
6.電設会報の充実
7.防災協定に対する対応処理の研究
8.公益法人見直し(案)に対する調査、検討

経営近代化委員長 園原 達郎

経営近代化委員長 園原 達郎
経営近代化委員長
園原 達郎

引き続き経営近代化委員会を担当させて頂きますのでよろしくお願い申し上ます。

昨年は全会員を対象に電子取引(入札・納品)の講習会を開催させて頂き ましたが、国・県を始めとする各発注機関に於ける入札制度が中央での談合問題を契機に我々の予想をはるかに超えるスピードで急速に変わって来ており、指名ではあっても業者非公開、今後は一般競争入札が主流になって参ります。

既に長野県では平成15年から受注希望型競争入札と言う名の自由競争時代に突入致しており、最近では国・県共に予想外の低価格、想定外の結果が散見され不良不適格業者の問題が懸念されております。国交省ではその監視策として技術面に於いては総合評価落札方式、財務面に於いては今年の秋以降入札ボンドの段階的な導入、そして低価格での落札者には技術者の配置、その後の入札参加条件等非常に厳しい措置を課しており、総合評価落札方式では工事成績の占める比重、活用範囲の拡大が示され、入札ボンドでは財務の健全性が求められております。

当たり前のことですが、官民問わず適正価格での受注により適切な技術者の適正な配置による良質な施工こそが、生き残りを懸けた我々に求められているものであると思います。

当委員会では 以下2点について重点事業として取り組んで参ります。
1.現場監理技術者の育成
2.適正価格での受注と不良不適格業者の排除

自分だけの物指しでは無い適正価格、見る角度に依っては誰もが不良業者、不適格業者に映り得る可能性があります。 過去の良き時代を望むべくもありませんが、従来からの業界秩序、地域性、互いの企業努力等を理解し尊重し合える信頼できる団体として微力乍ら適正化に向けて取り組んで参りますので、よろしくご指導とご協力をお願い申し上げます。

技術安全委員長 堀内 秀人

技術安全委員長 堀内 秀人
技術安全委員長
堀内 秀人

今年度 技術安全委員長を仰せつかりました。 皆様方のご協力をいただき、今年度会長の基本方針に沿って微力ではありますが取り組んで行きたいと思いますので、ご指導ご協力のほど宜しくお願い申し上げます。

我々の電気業界を取り巻く環境は一層厳しい状況が続いております。この状況化で生き残るには、電気工事での高度な技術・安全作業・施工管理でお客様に提供することが重要です。

今年度 技術安全委員会では、環境技術の取り組み、最新技術講習会(新商品・IT関連)、また電気施工管理者・基幹技術者の確保・育成活用のための国家資格の取得支援資料・講習会等を随時ご案内致します。安全講習につきましては、他の業界と協賛して行う様にしたいと思いますのでご協力お願い致します。また 電気設備工事の施工手引の見直しを委員会で検討して参りたいと思っております。例年の技術研修旅行も計画致しますので、今年度会員各位のご協力を宜しくお願い申し上げます。

広報小委員長 今井 剛

広報小委員長 今井 剛
広報小委員長
今井 剛

この度、広報小委員会の委員長という大役を仰せつかり重い責任を痛切し、 身の引き締る思いでございます。又初めての委員長ということもあり役員並びに会員の皆様ご迷惑を おかけする事と思いますがよろしくお願い申上げます。

さて、広報小委員会では基本方針に基づき以下の通り事業活動を行います。
1)電設会報の充実
本年度もホームページの更新(8月頃)紙面(1月中旬)の年2回発行を考えております。
2)ホームページの充実と活用推進
本年も会員の皆様へのタイムリーな情報発信を目指すと共に、ホームページの内容の充実と会員の皆様が必要とする情報を模索をして、有効に活用いただけるように研究をしていきたいと考えております。
3)会員名簿・通達事項の掲載・各種講習会の開催の御案内
基本は従来の方法で考えておりますが、インターネットでの活用方法を再検討したいと考えております。
以上3点が主な活動内容でございます。

最後になりますが役員及び会員の皆様にはご多用の中、原稿のご依頼等お願いすることがあるかとは存じますが何卒お願い申上げます。