電設会報

電設会報 Vol.60

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平成25年新年のごあいさつ


会長 西浦 孝

謹んで新年のご挨拶を申し上げます。昨年中は会員の皆様、賛助会員の皆様には協会運営にご支援、ご協力を賜りましたことに心より感謝申し上げます。

日本経済は昨年末に景気基調が後退局面に入ったとするマイナス成長と公表されたことから、本年の国内経済の見通しや景気動向の推移に注目が集まるところであります。

また、近年の建設産業は、建設投資額の激減により受注競争が激化し、地域の建設企業が疲弊するとともに、就労環境の悪化等により若年入職者が減少するなど厳しい現実に直面しております。国際的な情勢不安、混沌とした政局、一向に好転しない日本経済の下で行われた第46回衆議院選挙は有権者の政治不信や現況への絶望感から戦後最低の投票率という結果を齎しました。結果的に自由民主党が政権与党に復活いたしましたが、投票行動した有権者の多くが景気対策を、そして疲弊した深刻な地方経済の回復に大きな期待込めているものと思われます。

東日本大震災による福島第一原子力発電所の事故以来、脱原発や電力の安定供給に対する制約等のエネルギー政策が議論される中、昨年7月の再生エネルギー固定買取制度の導入後、代替エネルギーとして太陽光発電設備の関心が急速に高まりました。
住宅用太陽光発電から産業用太陽光発電、そしてメガ・ソーラーと電設業界としては施工関与の意味からも大いに関心を示しております。また、環境ビジネスとして地域経済の活性に大きく寄与し、発電事業にも貢献することから今後に期待するところでもあります。一方で今や業界の主軸となりつつある太陽光発電設備工事でありますが、急激な展開への過剰反応や今後予想される買取価格変動後の展開にも十分注意を払い慎重な対応が求められるものと思われます。

本年4月、社団法人長野県電設業協会は公益法人改革に伴い、一般社団法人長野県電設業協会へと移行いたします。これにより公益性を高め、地域社会の発展に寄与し会員企業の資質と地位の向上を推進して参ります。更に重点課題であります若年電気技術者の確保と育成、そして技術・技能の継承を最優先に取り組み、協会の発展と会員の皆様にとって魅力ある協会組織の構築と運営に努めて参ります。 取り巻く環境は依然厳しい状況にありますが、本年も引き続きご支援・ご協力を賜りますようお願い申し上げまして年頭のご挨拶とさせていただきます。

一般社団法人への移行についてのお知らせ

総会においてご承認いただきました本会の一般社団法人への移行方針に従いまして、12月に長野県公益認定等審議会において、認可相当との答申を得ましたのでお知らせいたします。
今後につきましては、長野県から認可を得たうえで、平成25年4月1日をもって一般社団法人への移行を完了させる予定です。
なお、今回の答申書につきましては、国・都道府県公式公益法人情報サイト「公益法人information」に12月20日付けで公表されております。
会員の皆様におかれましては、引き続き本会運営へのご理解とご協力をお願い申し上げます。

主な事業報告(7月~9月)

理事会

開催日 平成24年7月4日(水)
場所 ホテルモンターニュ松本
出席者 上田正昭 西浦 孝 園原達郎 田村吉宏 金子好成 月岡 哲 室井一郎
横川健太 今井 剛 山崎哲男 間瀬 悟 柄澤守孝 冨岡福一 小池英雄 
新井 博 埋橋弘典 滝澤修吾 中川一仁  (委任状3名)
協議内容
(1)平成24年度運営に対する事業計画 
(2)年間会議予定について
(3)その他

平成24年度国土交通省入札契約手続等説明会

開催日 平成24年7月4日(水)
場所 ホテルモンターニュ松本
参加者 37名
講師 国土交通省関東地方整備局 営繕部
       官庁施設管理官 城戸久義 様
説明会内容
1.平成24年入札契約手続きの実施方針等について
①平成23年度入札契約の実施結果について
②平成24年度入札契約の実施方針について
③総合評価方式の改善に向けた試行方針(案)
④工事の重点的安全対策等について
2.平成24年度営繕工事の総合評価落方式について
3.長野県内工事発注予定情報

災害時応急対策伝達訓練実施

実施日時 平成24年8月31日(金) 訓練開始 午前8時45分 
訓練内容 災害応急対策連絡網を利用した災害時応急伝達訓練

※5支部一斉発信による伝達訓練を実施。

訓練結果
支部名 長野支部 松本支部 飯田支部 東信支部 諏訪支部
終了時間 9時25分 9時20分 9時13分 9時28分 9時1分

今後とも災害時応急対策業務に対するご理解とご協力を賜りますようお願い申し上げます。 お忙しいところご協力いただきありがとうございました。

平成24年度登録電気工事基幹技能者特例講習会開催

開催日 平成24年9月6日(木) ホテルモンターニュ松本 受講者22名
講習会プログラム (9:00~16:00) 
 
講習内容 時間 講習内容 時間
オリエンテーション 10分 原価管理 30分
基幹技能者のあり方 60分 品質管理 30分
施工管理 30分 安全管理 30分
工程管理 30分 関連法規 30分
資材管理 30分 専門講習 60分
講師 ㈱トーエネック長野支店 
小山敦司、町田靖 各氏

主な事業報告(10月~12月)

理事会報告

開催日 平成24年10月5日(金) 松本電気会館 会議室
出席者 西浦 孝 園原達郎 田村吉宏 金子好成 月岡 哲 室井一郎 
横川健太 今井 剛 間瀬 悟 柄澤守孝 小池英雄 新井 博
埋橋弘典 中川一仁 岩本裕   (委任状4名)
協議内容

(1)日本電設工業協会理事会報告
1 平成24年度会員大会決議
2 社会保険加入促進計画(案)
3 会員の入会承認
4 諮問委員の補充委嘱 
5 定款第21条第7項に基づく報告
6 会員の大会報告
7 電気工事受注調査(第1四半期)
8 平成24年度公共工事発注機関訪問懇談実施計画
9 分離発注状況結果
10 登録電気工事基幹技能者講習会終了手続きについて
11 都道府県協会の現状と課題について
12 第1回担い手確保・育成検討会

(2)平成24年度 関東地方社会保険未加入対策推進協議会報告

(3)一般社団法人化移行について

(4)支部/委員会報告及び今後の予定について

(5)その他 今後の事業について

平成24年度登録電気工事基幹技能者認定講習会

開催日 平成24年10月27日(土) ~ 10月28日(日) 9:00~16:00
場所 モンターニュ松本 松本市巾上3-2
受講人数 31名
講師 ㈱トーエネック長野支店 徳武千秋、小山敦司、町田靖 各氏
講習プログラム
講習科目 内容
オリエンテーション
基幹技能一般知識に関する科目
基幹技能者関係法令に関する科目
第1章 登録電気工事基幹技能者のあり方
 ・建設技能者の労働環境
 ・電気工事基幹技能者の在り方
 ・基幹技能者制度と各団体の活動
第2章 電気工事における新材料、
新工法及び法改正等 
第3章 OJT教育
建設工事の施工管理、
工程管理、資材管理、その他
技術他の管理に関する科目
第4章  施工管理、事務管理、原価管理
第5章  工程管理
第6章  資材管理
第7章  安全管理
第8章  労務管理
第9章  品質管理
第10章  環境管理
認定講習修了試験についての注意事項
認定講習修了試験 学科試験

長野県建設部との懇談会

開催日 平成24年11月8日(木)
場所 ホテル信濃路
参加者 長野県建設部 山田施設課長 他
(一社)長野県空調衛生設備業協会 理事並びに総務委員
当協会 理事
懇談事項

1.長野県の営繕業務のあり方
2.現場施工管理のあり方について
3.設計・積算について
4.入札制度について

国土交通省 関東地方整備局営繕部との意見交換会

日時 平成24年11月29日(木) 13:30~15:30
場所 ラフレ埼玉 
内容
1.協会からの質問要望について
・各県電業協会からの質問・要望事項
2.関東地方整備局からの説明

支部活動報告

長野支部

長野支部長 月岡哲
長野支部長
月岡 哲

新年あけましておめでとうございます。
昨年は長野支部活動に御協力を頂きましてありがとうございました。毎年恒例の分離発注の陳情とボランティア活動を主に行ってきたわけですが、本年度も残すところ数ヶ月になってしまいました。昨年の年末に中央では民主党から自民党に政権が移りました。
本年は我々業界にとりまして良い年でありますように期待をしているところであります。
本年も長野支部の活動に御協力をよろしくお願い申し上げます。

長野支部長 月岡 哲


  • 市町村陳情活動

  • 長野運動公園外灯清掃ボランティア

飯田支部

飯田支部長 園原達郎
飯田支部長
園原 達郎

あけましておめでとうございます。

「輝かしき」とは言い難い大変厳しい経済環境のなかで新しい年を迎えましたが、日本の国際競争力の低下は円高、中国、欧州と言った外的要因、又単に一企業の問題だけでなく政治にも大きな責任があると思います。暮の総選挙では自民党が圧勝いたしましたが、候補者自身の保身と政策論争は相変わらず国民目線とはかけ離れており今後も多くを期待出来そうにありません。自助努力で乗り切って行くことは当たり前のことですが、今地方の建設業は自分一人だけの努力では健全な経営を続けて行くことは不可能だと言われております。

今こそ協会本来の原点に立ち返り秩序を守り連帯感を深め、少しでも前途に希望を見付けこの難局を乗り切って行けますよう、本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。

飯田支部長 園原 達郎

防災訓練
日時 平成24年 8月31日(金)AM8:45~
内容 災害時応急対策連絡網による伝達訓練
役員会
日時 平成24年10月24日(水)AM11:00~
場所 飯田電気会館
内容 今後の事業について他
出席者 5名
飯田地区ボランティア活動
日時 平成24年10月30日(火)AM8:30~
場所 飯田運動公園
内容 野球場・多目的グランド照明設備点検・清掃
出席者 26名

松本支部

松本支部長 室井一郎
松本支部長
室井 一郎

新年あけましておめでとうございます。
旧年中は会員の皆様には協会運営にご協力を賜り、心より御礼申し上げます。
仕事は一時的な忙しさはあるものの、通年を通してみると大変厳しい状況が続いております。
なかなか上向きの見通しが無い現在、会員各社気力も耐力も我慢の限界にきている状況だと思います。
しかしながら、先の選挙において自民党の圧勝という結果をふまえ、今後の政局の動き、
そして補正予算等により、インフラ整備・必要な公共事業の推進を大いに期待したいものです。
今年こそは明るい未来を少しでも感じられる年になることを願い、歩幅は狭くても前に進んで行きたいと思います。
会員各社、そして電設業協会の発展の為にがんばって行きましょう。
本年もよろしくお願いいたします。

活動内容
2012/08/04
ボランティア活動(松本市電設業協会との共催)
公共施設外灯清掃
2012/08/31 災害応急対策伝達訓練
2012/08/31

松本市 防災の日
火災報知機・非常食 展示
(松本市電設業協会・消防設備協会 との協働事業)

東信支部

東信支部長 田村吉宏
東信支部長
田村 吉宏

新年、謹んでおめでとうございます。

昨年、日本の一年間を一文字にすると「金」という文字に表現されるというニュースが流れていました。日本人、オリンピック過去最多メダル獲得、そしてノーベル生理学医学賞受賞等、明るい話題が多かった一年でありましたが、その反面、尖閣諸島問題が勃発した後から急激な日本経済の低下が始まる一方、政治混乱等が目立った年であると共に、益々 厳しい経済状況だったと実感しております。近年来、長期に渡り先が見えない不景気が続き経済動向に対して今年こそは、又 来年は必ずという期待をしている処ではありますが現実としては非常に厳しく、益々我々の業界に対しては明るい兆しが見えない状態であり我業界各社が凌ぎを削り模索しているといった現状ではないでしょうか。

年末には総選挙があり政権交代に期待はするものの、即 景気回復に繋がらず期待どおりになったとしても相当な時間が掛かる事が予想されます。今年も例年同様、それぞれに業績打開策を改めて考えなおし邁進していかなければならないでしょう。それには我々の電設会員各位の協力も必要かと思うのですが、稀に自社の受注不足を言い訳としたダンピング行為又は常識を外れて原価を無視していると疑われるような営業行為をする業者が実在しているようです。会員・非会員を問わず同業各社に協力を促し相互に適切な営業活動をしていく必要性があるのではないでしょうか。今後、我々が電設業協会会員として業界に対して如何に関わっていくのか再認識し、又、必要と思われる資格及び各種講習会等に積極的に参加し共に技術を高めていく努力をしていく必要性があるかと思います。

又、一昨年の大震災により被災された皆様に対して未だ充分な対応がされていないと聞いております、早急に以前の生活に戻れるよう充分な対策を再立案し一刻も早い復興を願うばかりです。

活動報告

電気設備点検(協力会・組合の独居老人訪問に参加した際の様子)

諏訪支部

諏訪支部長 金子好成
諏訪支部長
金子 好成

明けましておめでとうございます。新春をご家族の皆様と明るくお迎えのこととお慶び申し上げます。近年、社会構造の変化とともに高年齢化社会や東北大震災においてのエネルギー問題等、地球環境問題が大きくクローズアップされ、それらに対応する太陽光発電システム及びび多種多様な省エネルギー電気設備等の新しい分野の需要も急激に進んでおります。電気設備工事がカバーする範囲もますます多様化し拡大するものと想像できます。当然、異業種の参入も多くなります。太陽光発電工事はまさに最たるもので多様な業種が参入してきております。私ども電気専門業者が専門であるが故の知識と技術と信頼を消費者の方々に広く認知される事が重要であると考えます。。また、今年度は政権も変わり今までとは違う景気対策・経済対策が行われ皆さんも大いに期待されている事と思います。

国民の生活様式や経済活動も、より安全性、利便性、快適性が必要となってきており、それに対する設備や技術も、より高度で多様なものへと変化しております。私達は、会員企業の健全な発展を促すとともに、設備利用者に対し適切な電気の利用についての啓蒙を行い、業界全体で社会への貢献を図っていきたいと考えます。世界規模の社会経済の大きな転換期を是非、日本経済が乗り切っていただき景気回復ができる事を期待いたします。また、今年も節電等による低炭素社会の推進はもっと顕著になると思います。私ども電気設備業界は電気エネルギー・インフラ整備の担い手として皆様に啓蒙・協力する事が存分にあると思います。今後とも会員の皆様と共に今年が皆様にとって又電設業協会にとっても素晴らしい年となる事とご祈念申し上げて、新年のご挨拶とさせていただきます。